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国際シンポジウムにおける国際社会への訴え
2001年日本平和大会・国際シンポジウムに参加した7ヶ国のパネリストは、国際社会にたいして、以下の訴えをおこないました。
(沖縄、名護市、2001年11月29日〜12月2日)
国際テロ根絶、軍事攻撃の中止、アフガニスタン支援をもとめる国際社会への訴え
−平和で公正な21世紀にむけた前進を−
2001年9月11日のアメリカにおけるテロ攻撃は、国際テロの根絶が21世紀の世界の平和と安全にとって、不可欠の重要課題となっていることを示した。私たちは、平和と軍縮、公正、発展、民主主義と人権擁護をめざす運動の立場から、このテロ攻撃が国際社会と人間性にたいする卑劣な犯罪であり、いかなる理由によっても許されないことを確認し、諸国民と政府、多様な市民運動が一致して、国際法と国連憲章にもとづく法の裁きによるテロリズム根絶にむけて尽力することを訴える。
米英による報復戦争は、強力な破壊能力をもった爆弾投下など大規模な空爆によって、アフガニスタンの市民社会生活を破壊し、難民の増大、飢餓や劣悪な健康状態による大量の死者がうまれる深刻な危険をもたらすとともに、テロに反対する国際世論に分岐をもたらし、テロ根絶をいっそう困難にするものである。この戦争は、国際法にも、国連憲章に合致するものではない。しかも、ブッシュ政権がアフガニスタン以外の国々にも、「テロ対策」を口実に、軍事攻撃の可能性を示唆していることは重大である。この戦争が当面どのような結果となるにしても、世界平和に重大な矛盾と逆流を生み出したものであることはあきらかである。私たちは、アフガニスタンへの軍事攻撃をただちに中止し、他国への拡大を行わないことを強く要求する。アメリカの同盟諸国は、アメリカ主導の軍事作戦への協力を再考し、やめるべきである。
アフガニスタンへの武力攻撃にさいして、核兵器をはじめとする大量殺戮兵器の使用とそれへの報復の可能性が排除されないことは、平和と人類の生存への重大な脅威である。いかなる理由によっても、ヒロシマ・ナガサキをくりかえさせてはならない。大量破壊兵器の脅威を根本的に除去するために、私たちは、すみやかな核兵器廃絶と、生物・化学兵器全面禁止条約の厳守・履行をつよくもとめる。
国際テロの背景にある諸問題にも無関心でいることはできない。貧困、飢餓、過重な対外債務などの解決をはじめ、世界的な規模の貧富の格差の是正がもとめられている。国連諸決議にもとづき、民族自決権にたったパレスチナ問題の公正な解決がはかられなければならない。こうした問題に真剣に対応しないならば、テロ根絶の国際的団結はよわめられ、テロリストたちは、はびこる余地を見いだしうる。しかし、国際テロリズムは、これらの問題の解決を待たずに、根絶されなければならない。
二度にわたる世界大戦を経験してきた今日の世界は、無差別な殺戮も、武力による単独的な世界支配もやすやすと許すような世界ではない。平和、独立、平等、公正、人権を国際社会の規範として確立してきた20世紀の歴史の到達点にたつならば、我々は、かならず国際テロを根絶することができるであろう。そのとりくみは、国連憲章にもとづく、公正で平和な21世紀の世界秩序の確立に寄与するものとなることを確信する。
私たちは、以下の点で、国際社会が共同して緊急に行動することを訴える。
* 英米は、一般市民を巻き込む軍事攻撃を直ちに中止すること。
* アフガニスタン市民・難民への人道援助を、NGOとも協力して強化、促進すること。
* 国連による、容疑者の特定、その確保の方法の確定と実施、今回のテロ事件についての司法的措置を確立し、裁判を実施すること。
* 包括的な国際条約の締結をはじめ、国連が国際的なテロ防止・根絶をすすめるための有効な機構と措置を確立すること。
* 民族自決権にたったアフガニスタンの再建・復興援助をすすめること。
私たちは、世界の平和運動、市民運動、NGOが、安全保障理事国および国連加盟国にたいして、上記の行動をすすめるようはたらきかけるとともに、この訴えへの賛同を国際的にひろげることをよびかける。
(署名)
ディミティ・ホーキンス(女性)〔オーストラリア〕
オーストラリア平和委員会
ピース・ディフェンディング・ディスカッション調整者
佐藤光雄(日本)
安保破棄中央実行委員会 事務局長
須田博(日本)
日本平和委員会事務局長
イ・スクテ〔大韓民国〕
弁護士
イ・ジェヤン(大韓民国
大邱市 南区庁長
キム・ヨンハン〔大韓民国〕
「不公正なSOFA改訂国民運動」共同執行委員長
コラソン・ファブロス(女性)〔フィリピン〕
非核フィリピン連合 事務局長
アレクサンダー・ラクソン〔フィリピン〕
基地浄化市民タスク・フォース
ミルナ・パガン(女性)〔ヴィエケス島―プエルトリコ〕
ヴィエケス救済発展委員会 理事
ロナルド・マッコイ〔マレーシア〕
マレーシア反核医師の会 会長(国際反核医師の会 共同議長)
マルシア・モリス(女性)〔アメリカ〕
フレンズ奉仕委員会(コネチカット州)プログラム調整者
*国名のアルファベット順
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